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第三回らいだぁ杯・準決勝大将戦カバレージ

master選手vsえぞー選手




 らいだぁ杯のレギュレーションは、各チーム「セレクター・ロストレージ・アザー」でルリグを分担する、世界大会準拠のレギュレーションだ。
 また、この大会においては、チーム1勝1敗1分けの場合大将側の勝利していたチームが白星を挙げるというルールが採用されている。

 大会終了後、各席に座っていたプレイヤーが使用していたルリグの枠を集計していくと、面白い結果が得られた。

『先鋒:セレクター使用者8名、ロストレージ使用者8名、アザー使用者18名』
『中堅:セレクター使用者8名、ロストレージ使用者18名、アザー使用者8名』
『大将:セレクター使用者18名、ロストレージ使用者8名、アザー使用者8名』

 これは、半数以上のチームが『最も勝たなければならない席』にセレクタールリグを配置した、と言い換えてもよい。
 大体のプレイヤーの中で、『勝ちやすいルリグ枠』はセレクター>ロストレージ>アザーという認識になっているのだろう。

 ところが、ベスト4の顔ぶれを見ると、少々様子が異なる。

『先鋒:セレクター使用者1名、ロストレージ使用者1名、アザー使用者2名』
『中堅:セレクター使用者2名、ロストレージ使用者2名、アザー使用者0名』
『大将:セレクター使用者1名、ロストレージ使用者1名、アザー使用者2名』

 そう。大多数のチームがおそらく『勝ちにくいルリグ枠』だろうと判断したアザーが、大将席に半分も残っている。
 これは、単純な捨て駒作戦なのだろうか?

 いや、それは違った。
 少なくとも、目の前のmaster選手は、アザー枠ルリグである『ミュウ』を使用しここまで5試合全勝という、大将の名に恥じない堂々たる戦績を背負ってそこに座っていた。

「masterさん冷えて!」
「いやいや全勝のままいくよ」

 試合前の、身内との気楽な会話。なにやらフラグのような言葉がmaster選手の口から飛び出したが、流石は第一回世界王者と言うべきか、態度に気負いは一切感じられなかった。

 その対面に座るえぞー選手、こちらも非セレクター枠である『カーニバル』を使用するプレイヤー。
 カーニバルといえば、ウリス・ピルルクに十分に勝ちの目があるということで、前環境後半あたりからじわじわと使用者を増やしたルリグである。ジョーカー能力による後出しジャンケンのような《スノロップ》回復、ルリグアタックごとに得られる1アドバンテージを最大限利用したロングゲーム系の構築が主流だ。
 そして同時に、新弾にてLv5ルリグが登場し、強化を施されたルリグでもある。

 大量のセレクタールリグが跋扈する大将席を切り抜けてきた、アザールリグと、ロストレージルリグ。
 決勝戦出場を賭けた、負けられない大将戦の火蓋が落とされた。


 1ターン目は、マリガン枚数4枚で苦しい展開かと思われたえぞー選手が難なく《タネガスペ》《ミカムネ》を場に出し、返すmaster選手がコイン用に切られたえぞー選手の手札を《モスキート》で《ミカムネ》のチャームにし、《ハナマキリ》で1アドバンテージを稼ぐ、という無難な展開から始まる。
 続く2ターン目も、えぞー選手はチャームのついた《ミカムネ》をチャージしながらグロウ、《タネガスペ》を出していく、分かりやすい展開だ。

 が、えぞー選手のシグニ+ルリグアタックを通したmaster選手は、ライフからめくれた《ユノハナ》2枚を見て頭を抱えた。
 ミュウの青エナはグロウコストにならない。2ターン目にして、驚くほどエナの色が汚い。

 早速少々考えたmaster選手は、《モスキート》をコストに《ミュウ=モルト》にグロウすると再びチャームを設置、手札にある《ハナマキリ》《ボクマキリ》で更にアドバンテージを獲得していく。
 そのままお互いが場を少しだけ張替えつつ、ルリグアタックを通していくことで3ターン目までは終了した。

 4ターン目。Lv4先乗りの権利を得たえぞー選手は、ライフを3残して《カーニバル -Q-》へとグロウする。
 手札は豊富、《ミカムネ》はエナチャージ済みで、場には《アメンボ》。次のターンには《スノロップ》条件を満たせそうという状態のまま、彼は《ダイホウイカ》《タイトツ》を出してそのままアタックフェイズ。
《ダイホウイカ》効果で手札を1枚多く切ることにより相手の《コスモウス》もケアし、master選手のライフを3まで落としてターンを終えた。

 そして、master選手のミュウも、Lv4へと登る。
 多種多様なカマキリでリソースを蓄えた彼は、Lv4グロウ後のこの状態で、ライフ3とエナ7を抱えている。

 まず彼は《TRICK OR TREAT》で相手の手札を2枚叩き落とすと、すぐさま《ヴェスパ》を場に出し、悪名高い《オタガメ》を利用した《ヴェスパ》型《オウグソク》ループを開始した。
 相手の場が3面とも飛ばされつつ、master選手のエナゾーンに3枚のエナが降って来る。しかも、そこに《ユノハナ》が絡んで手札まで増やしていくのだから、なおさらタチが悪い。
 そして相手の場を一掃すると、待っていたのは《オオマキリ》から回収された2枚目の《TRICK OR TREAT》と、《スノロップ》有するカーニバルに強烈に刺さるであろう《割裂》だ。

 大量のエナ、そして手札を一気に吹き飛ばされたえぞー選手は、この攻撃で一気に窮地に立たされる。
 LB《ダイホウイカ》で一応手札のみは回復するも、ライフは1まで落ち込んだ。

 先手5ターン目。えぞー選手はグロウフェイズをスキップし、そのまま長考へと入る。
 LBでリソースを多少は回復するも、どうやらダメージソースを引き込むには至らなかったらしい。《スノロップ》を含め3面を場に出すと、そのまま1点も要求せずアタックフェイズへと移行した。
 ここのルリグアタックをmaster選手はしっかりガードし、ライフは1対3だ。

 ターンが返ってきたmaster選手は、攻勢を緩めるべからずと、硬い《スノロップ》がいる盤面の攻略へと移った。
 ここで《ミュウ=フリー》にはグロウせず《イマゴ》で留まり、《オオマキリ》効果で《割裂》を回収する。
《キャッチ・リリース》で効果を使い終わったオオマキリを飛ばすと《ハナマキリ》で手札を充填し、更なる《オオマキリ》により《キャッチ・リリース》を回収。
 再び《オタガメ》《オウグソク》でエナを伸ばし、《オオマキリ》で《TRICK OR TREAT》を回収。
《TRICK OR TREAT》で相手の場に《オタガメ》が出てくるも、最後に場に残った《オウグソク》に《リリース》を当ててスノロップのパワーを削ると、更に《オウグソク》を作りもう一回《リリース》。
 パワーを0にすることで《スノロップ》をエナに飛ばし、合計2面要求を行う。

 ライフが1残っていたえぞー選手は、どうにか場に残せた《オタガメ》をジョーカーで《テンドウ》に変換することにより、このターンを耐える。

 そして、《スノロップ》はこっそり、えぞー選手にプレゼントを贈っていた。
《オウグソク》に《リリース》を2回当てるという変則的な除去を行ったmaster選手は、手札が大きく減少していたのだ。

 好機到来。スノロップを除去すべく大きくリソースを消費したmaster選手へ、えぞー選手は一転攻勢へと移る。
 自身の手札とトラッシュをしっかりと確認した彼は、秘密兵器とも言えるであろうアーツ、《震亜動地》を使用する。
 トラッシュの《ダイホウイカ》2枚を回収すると、先ほど《テンドウ》で空いた1面を合わせ、そのまま3面要求へとなだれ込んだ。

 ここで、エクストラターンへと突入する。
 master選手は《ダブル・チャクラム》と《エニー・チョイス》で場を受けると、ライフを1残して長考へと入った。
 引いた手札2枚を見て、「ここで殺せないかな」と恐ろしいことを呟きながらトラッシュを確認する。一瞬、えぞー選手の顔が強張るのが目に映った。

 が、残念ながら、薄まってしまった手札では強い面要求には届かなかったらしい。彼はエクストラターンのうちの1つを《イマゴ》による《ユノハナ》回収だけで終わらせ、えぞー選手にターンを譲った。

 自分のターンにエクストラへと突入したえぞー選手にとっては、これが最後の攻撃となる。
 ライフ差が1でも付いていれば自分の負け、同じ数であれば引き分け、攻めきれば勝ち。
 制限時間後のエクストラターン。考える時間はたっぷりある。

 えぞー選手は最後の攻撃で何をすべきか、しっかり理解していた。場に並んだイカはそのままに、アタックフェイズに入ると《アイスフレイム・シュート》を撃つことで、相手の《イマゴ》を凍結する。
 master選手の次ターンのリソース供給源を奪うことでトドメを刺し切られることを避け、かつ面要求値を伸ばすプレイだ。

 これに対し、master選手は《ダウト・クリューソス》を発動した。
《ダイホウイカ》1面を除去しつつ、ライフが1枚master選手のライフゾーンに加えられる。この増えたライフを割り切れなければ、えぞー選手に勝ちはない。

 が、えぞー選手はしっかり持っていた。イカのアタックでトラッシュから沸いてくる、《シラエ》を。
 master選手のライフはきっちりと削りきられ、これでライフは0対0。

 そして返しに、master選手の最後の攻撃が始まる。
 彼は前のターンに回収していた《ユノハナ》とトップからの《モスキート》を巻き込んで《オウグソク》を出すと、更に引き込んだ《オオマキリ》で《リリース》を回収。
《リリース》を《オウグソク》に当て《シラエ》を飛ばし、《ユノハナ》《モスキート》を回収、更なる《オウグソク》。

 これで3面が空いたが、《イマゴ》が寝ていることにより、3枚目のシグニゾーンにカードが並ばない。2面を立て、最後のアタックフェイズへと移る。

 えぞー選手は《スピリット・サルベージ》で回収した《震亜動地》を発動すると、トラッシュの《ダイホウイカ》を拾いつつ、《オタガメ》を手札から切った。
 そして、追加の《カイヅカ》蘇生。しっかりえぞー選手は2面を埋め、master選手のラストアタックを切り抜けた。


えぞー選手△
master選手△

 試合開始前のフラグを、見事に回収してしまったmaster選手。
「続けたら負けてましたかね……」
 試合終了後、そんなことをぼやくmaster選手。えぞー選手が「多分」と公開した手札にはもちろん、《震亜動地》で回収したダメージソースが加わっている。

 先鋒、中堅、どちらもmaster選手の所属するチーム『漆熊星』が勝っていたため、ここで決勝に駒を進めるのはmaster選手。
 後数分の差さえあれば、えぞー選手はしっかりmaster選手を打ち破っていた。チームメイトに救われたmaster選手は、無念そうにしながらも、ほっと胸を撫で下ろした。
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テラタカ

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