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第三回らいだぁ杯・決勝中堅戦カバレージ

ウルシハ選手vsねる選手



 今回含め、これまでの2回のらいだぁ杯チーム戦は、新弾が出た直後に開催されている。
 当大会は新弾発売からたった2日で開催された大型大会であり、カードの実物を触って調整する期間は非常に短かったと言えるだろう。

 こういう場合、大会上位には前環境の覇者が少なくとも半数程度は名乗りを上げることが多い。
 前回のらいだぁ杯は《ピルルクAPEX》が発売された直後だったが、数が多かったのはそのAPEXに対しては不利な面が多い《焦熱ウリス》だった。
 だから実を言うと、僕は《アロスピルルク》あるいは《散華ウリス》のカバレージを書くことになるだろう、と予想していた。

 そんなことを考えながら、土曜日夕方にカバレージを書くべく準備していた僕に飛び込んできたのは、こんな情報だ。

『ベスト4の時点でピルルクウリスが1人も残っていない』。

 確かに今回のらいだぁ杯は、レギュレーション的に通常の大会よりピルルク・ウリスの母数は少なめ。
 だが、上位に残ったプレイヤーがただの1人も前環境の覇権ルリグを使用していないというのは、中々に衝撃的な話である。

 予選を1位で優勝したチーム『漆熊星』の中堅ウルシハ選手がセレクター枠ルリグとして選択したのは、前環境ではピルルクウリスに完全に押されていたユキ(イオナ)だった。
 ユキは、新弾で数々の強化を手に入れたルリグだ。
 ウルシハ選手といえば、前回らいだぁ杯でも強化入手直後の《アイヤイ》を持ち込んだプレイヤー。その姿は前回カバレージでも書かれており、今回の構築にも期待が高まる。
 ……今回のマッチではどのような名言が飛び出すのかにも期待が高ま……る?

 対峙するチーム『爺と孫2人』の中堅ねる選手は、ロストレージ枠として《ナナシ》を使用。
 前環境時点のロストレージ枠ルリグは、基本的にカーニバル・あやの2種が強く、その下にリルが来るという具合だった。事実、ベスト4に残ったチームの4人中3人は、ロストレージ枠で《カーニバル》《カーニバル》《リル》というデッキ選択を行っていた。

《ナナシ》。こちらも、新弾で出てきた複数のカードをふんだんに盛り込んだデッキらしい。
 驚くべきことに、ナナシを使用したチームは全34チーム102名の中で、ねる選手1名のみ!

 新弾発売からたった2日という短期間で、大型大会決勝に上がるレベルで構築を仕上げてきた両プレイヤー。
 '強化の波'を一番最初に乗りこなしたプレイヤーが、この試合で決まることとなる。


 先手のウルシハ選手は1ターン目、《ヴェルサ》をエナチャージすると、場にシグニを1枚も出せずにターン終了。
 返すねる選手は問題なく2面を立て、ルリグアタックまで通って早速ライフは4対7。

 続く2ターン目。《コロッセオ》《ヘレンキー》《クレリム》でどうにか3面を展開したウルシハ選手を、バースト《ラスト・フェアリル》という更なる悲劇が襲う。
 ねる選手はこのチャンスを見逃さない。
 場に新弾カードである《ヘルペス》を出すと、アタックフェイズにこれまた新弾カードである《ポレン》を使用してウイルスを2つ置き、そのまま2面をバニッシュする、早速の3面要求。
 初ターンに3点を喰らってしまったウルシハ選手は、流石にこの早い段階でライフを1まで落ち込ませるわけにはいかない。アーツ《サモン・ラビリンス》を吐く。
 出てきたカードは《シンギョ》。これ1枚で、3面要求は一気に止まった。

 3ターン目になると、ようやくウルシハ選手のデッキが回転を始めた。
 手札から出した《カンボサ》とさっき出た《シンギョ》に《トーチュン・ウィップ》が当てられ、デッキから《リンダー》、《金字塔》が手札に加えられる。
 追加で2枚目の《金字塔》も登場し、ここに来てウルシハ選手は潤沢な手札と戦えるだけのエナを獲得した。

 が、動きの幅が広まるのは、もちろんユキのみではない。
 バースト《スポアー》で相手の《リンダー》を飛ばせたねる選手は、この3ターン目からビッグムーブへと移行した。
 これまた新弾カードである《ノロウス》を出して相手の《金字塔》を1面バニッシュすると、その《ノロウス》をリムーブして手札から《メンタグロ》。ウイルスを再度3面に付けるとアーツ《インサイダー・サルベージ》。
 そして、再びの《ノロウス》。脅威のダメージクロックの速さに、ウルシハ選手は眉間に皺を作りつつ《ゴールド・ディフェンス》を撃つこととなる。

 ライフは2対4。しかもウルシハ選手はアーツを2枚吐いている一方、ねる選手はまだ5枚残っている――1枚は《インサイダー・サルベージ》と発覚してこそいれど。
 1ターン目に何も出せなかったのが、大きく響いた形だ。除去と殴られた分で手札・エナこそあるが、ウルシハ選手にとってはかなり厳しい形となったように見えた。

 が、ユキが本領を発揮するのはここからだ。
 ウルシハ選手は《純白ユキ》にグロウすると、まずは《ダガ》で相手の《エキノコ》を飛ばす。
 そして、すぐさま《ルーブル》2面! ユキのエクシードで《ノロウス》をデッキへ送り、《ルーブル》効果で《ルーブル》《ノイヴァン》2枚の迷宮サーチ。
 更にエクシード1で1枚エナチャージ、《エカリーテ》を使用しもう1エナチャージ。
 リソースを減らさず、むしろ一気に伸ばしながらの2面要求。ねる選手は《チャクラム》を使用して1面だけ止め、ライフは2対3でターンが動いた。

 ウイルスと豊富な《羅菌》で攻めていくナナシにとって、ルーブルは非常に面倒な相手となる。
 が、その攻略法を用意していないねる選手ではなかった。

 彼は、まずスターター版の《ナナシ 其ノ四》にグロウして《メンタグロ》《ボレン》を回収すると、《其ノ四》効果でウイルスを2枚剥がして片方の《ルーブル》をバニッシュする。
 その後《ナットー》2枚を使用。今なくしたウイルスをすぐ2面に置きなおしつつ場の《ヘルペス》で《ルーブル》のパワーを8000まで下げると、再びの《インサイダー・サルベージ》で《ノロウス》回収、そのまま出現で2枚目の《ルーブル》も処理!
 出てきたルーブルを綺麗に2面とも潰し、パンチによりウルシハ選手のライフを完璧に消し去ることで、ねる選手は4ターン目を終えた。

 この時点で、ライフ差はウルシハ選手が0のねる選手が3。しかも、ウルシハ選手はこの時点で《サモン・ラビリンス》《ゴールド・ディフェンス》と2枚のアーツを吐いている。
 ナナシのダメージクロックはそれだけ早い。新弾による強化の波を乗りこなしきったのはナナシとねる選手、恐らく誰もがそう考えただろう。

 しかし、ウルシハ選手の顔は、こんな状況でも落ち着いていた。

 彼はユキを《最幸》へとグロウさせると、静かに逆襲を始める。
 まず、前のターンにサーチした《ルーブル》を場に出すと、《最幸》エクシードで《ノロウス》をデッキボトムに飛ばす。
 そのまま《ルーブル》効果で《エカリーテ》をサーチし1枚のエナチャージ、そして《ノイヴァン》を使い《ルーブル》の前の《ヘルペス》もデッキバウンス。

 ユキの怖さは、ここにある。
《ルーブル》のサーチ能力から《クレリム》《エカリーテ》を絡めることによるリソースを使わない除去の繰り返し、そして相手のリソースを徹底的に削り落とすデッキバウンスでの除去。
 まるで彼女こそ本当にウイルスを持っているかのように、じわじわと相手の体力を奪い去るのだ。

 攻撃にリソースを吐いていたねる選手は、アーツを使用せずにこの2面要求を通す。
 LBの《オイゴナ》でルーブルが飛びつつ、ここでライフは0対1。これで、お互いにライフは致死圏内だ。

 ねる選手にターンが回る。エナは多くない。ここで攻撃用に《インサイダー・サルベージ》を撃っては、返しに攻撃を防ぎきれるかが怪しい。
 ひとまず《其ノ四》の効果で《ノイヴァン》をバニッシュし《ボツリネス》と《サーバント T2》を立てるという、消極的な2面要求が行われる。

 これに対し、ウルシハ選手は大きく思考時間を取った。
 残ったアーツは2枚、エクシードは4枚。お互いのエナ、トラッシュ、自身の手札。全てを2回、3回と確認しなおした彼は、1枚のアーツを使用した。

《アヴァロン・スロー》。

 新弾にて登場した、タマ/イオナ限定の5コストアーツ。
 彼はこのアーツを『ルリグと同色のシグニの蘇生+アーツ1枚回収』モードで使用する。トラッシュから《ルーブル》が場に、ルリグトラッシュから《サモン・ラビリンス》がルリグデッキに舞い戻る。
 そしてチェイン、0コストの《サモン・ラビリンス》から《ノイヴァン》が場へと降臨。出現時の除去で《ルーブル》の正面のシグニがデッキボトムへと飛んでいく。

 このアーツ連打で山札をリフレッシュ圏内へ入れたウルシハ選手は、返すターンでリフレッシュに入った後、すぐに《最幸ユキ》エクシードで《T2》を飛ばすと、リフレッシュした山札から《ルーブル》をサーチ。
 そして、《ルーブル》を《ボツリネス》の前に置いて効果をなくし、そこに《ノイヴァン》! ねる選手は1エナも与えられないまま、ルーブル・ルーブル・ノイヴァンという強力な盤面への対応を求められることとなる。

 ねる選手は《ポレン》で相手の場にウイルスを2枚設置した後、4エナで《フォーカラー・マイアズマ》を撃つ。
 モードは《ルーブル》へのマイナス12000と《ナットー》の蘇生。再びウイルスが3面に設置されつつ、ねる選手はこのターンを耐えしのぐ。

 しかし。返すターンのねる選手は、自身のエナがたったの3しかないことに気付いた。
 一切バニッシュを行わない除去、そして多面要求により、ねる選手のリソースは最早枯渇していたのだ。

 ナナシにはウイルスを使った複数の除去手段こそあれ、ユキの《エカリーテ》《トーチュン》《クレリム》《ルーブル》のようなリソース獲得手段は薄い。

 互いに、残されたターンは少ない。
 ねる選手は沈黙の中、アーツとトラッシュをしきりに見比べ、僅かなリソースの中から勝ちへのルートを探っていく。
 長い時間の後、彼はエナを1まですり減らしながら《インサイダー・サルベージ》を使用し《インフル》を回収した。《其ノ四》効果で《ノイヴァン》のパワーを2000まで下げ、《インフル》でウイルスを補充しながら《ノイヴァン》を狙い打つ。
 先ほどバニッシュされたルーブルの面と合わせ、ここでも再度の2面要求となった。

 しかし、ユキは固い。
 エクシードで《インフル》が無力化されると、そのまま《ノイヴァン》の起動効果。ウルシハ選手が残した最後のアーツは吐かれないまま、ターンは移ってゆく。

 ターンが来れば、ユキの毒が再びナナシを蝕む。
《金字塔》→《トーチュン》からの《ノイヴァン》サーチ、《ルーブル》《ノイヴァン》と《最幸》エクシードが絡まり、再びねる選手は1エナも貰えない3面要求を喰らうこととなる。

 エナは残りたったの1。ねる選手に撃てる手はない……そう思われた刹那。ねる選手はこの状況を切り抜けられる、唯一のアーツを公開した。

《ネバーエンド》。

 バニッシュ、蘇生、ライフの1回復、そしてカイヅカの追加蘇生。
 そして、逆転を望む意志に応えるかのように、埋まったカードは《ラスト・フェアリル》!
 1エナでターンを耐えしのいだねる選手は、最後の特攻へ動き出す。エナを全て吐き、《インサイダー・サルベージ》で《メンタグロ》を回収すると《ダブル・チャクラム》を絡めつつデッキを掘り進める。そして《ラブリー・バイオ》を手に入れると、ルリグ効果と共に2面目を開け、祈るように2面要求からラストアタックへと移る。

 そうして、全てのリソースを吐ききったねる選手に向けて、ウルシハ選手も最後の防御アーツを公開した。
《スピリット・サルベージ》。
 全面を容易に守れる最強の1枚、《アヴァロン・スロー》が、彼の手元へと戻ってゆき、そしてそのまま繰り出された。
《ノイヴァン》の蘇生、《サモン・ラビリンス》の回収。そして、《ノイヴァン》効果による1面ダウン。

 最後のルリグパンチを防いだウルシハ選手は、《最幸》エクシードと《ヴェルサ》を立てると、もう何も残っていないねる選手へ最後の一撃を叩き込んだ。


ウルシハ選手○
ねる選手●

 先鋒戦は既に終わり、チーム『爺と孫2人』の勝利。残るはたった1つ、大将戦のみ。
 2人は挨拶を終えると、まだ続く大将戦へ、すぐ足を走らせた。
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ブログIDはclustertypeTにするつもりがタイプミスしました

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