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第6回らいだぁ杯・準決勝カバレージ

 ほそや選手vsほむけつ選手




 ここだけの話だが、実はカバレージを書く際にいつも頭を悩ませるのは冒頭文であることが多い。

 対戦風景は、最低限日本語がおかしくならなければ、後は試合風景を見たままに切り取るだけでいいから、意外と簡単だ。その一方で、文章の「入り」は読者に読む気を起こさせる「何か」をライター自身が考えて描写しなければならないぶん、試合内容を書くよりも考えることが多いのだ。
 毎回のように「今回でらいだぁ杯は6回目を迎え~」と入るのもなんとなく面白みがないし、一席がポケカになったといえど混成レギュレーションの大会である点も前回と同様。何かインパクトのある情報はないだろうか――。


 あった。というか、いた。

 準決勝に上がってきたチームのひとつ、「SSSSスイフトマン」。そのWIXOSS担当プレイヤーとして、第二回世界大会で準優勝に輝いた関西の強豪、ほむけつ選手がここまで残っていたのだ。
 対峙するのは、これまた関西の有名プレイヤーであるほそや選手。軽いフットワークで関西でも関東でも大型のCSを開催している彼だが、今回は一選手として優勝の座を狙いに来ている。

 筆者がカバレージを取る準備をしているうちに、なにやら「俺はドーナを覇気で殺した」「俺は世界2位やぞ」という、冗談交じりの牽制が飛び交う。お互いのプレイヤー同士、ひいてはお互いのチームメイト同士がそれぞれ面識のあるプレイヤー同士だからか、準決勝卓ではあるがそれほど緊張はしていないようだ。
 先ほど言っていた「覇気」をお互いに溜めあっているのだろうか。じゃんけんの前に精神統一を始めたほそや選手に対し、ほむけつ選手は目薬を指して迎え撃つ。

 結論は精神統一の方が有効だったようで、ほそや選手が先手を奪い取っての開始となった。


 ほそや選手がナナシ、ほむけつ選手がタマをオープンしての1t目。ナナシ側はインフルをチャージしてグロウし、そのままコインの獲得のために選択する物語を手札から破棄した。
 そこからクスリセラーを出して起動能力を使うも失敗し、2面を空けてターンを返すスタート。面が埋まらない上にインフル・選択する物語というデッキ内容が推測されやすい2枚を早々に公開してしまう、あまり芳しくない動き出しのようだ。

 対するほむけつ選手は、4マリガンした手札をじっと見つめ、軽く首を傾げながらオハンをエナチャージしてLv1へとグロウした。
 相手の面が2面空いている状態で、Lv1をチャージ。出すシグニに困っているわけではないらしく、そのままミカムネコマリスとLv1をしっかり2面立ててそのままアタックへと突入する。
 ほそや選手がこれを通すと、ライフの一番上からボツリヌスがバースト。ウイルスが3面張られつつ、1t目の終了時点でライフは4対7になった。

 ほむけつ選手にコマリスが見えたことで、彼のタマの型がプロメウス+アークゲイン+アイヤイキーでショットを仕掛ける通称「ダッシュタマ」であることはほぼ明白だ。
 タマのイノセンスまで込みで走り抜けるショットは、上手くメタを張ってやらないとどうしても止めることが難しい。2t目を取ったほそや選手は対面に「このターン長考するわ」とすぐ宣言し、受けの体制を作り上げることに神経を注ぎ出す。

 まず、ラブリーバイオをチャージして2へグロウ。クスリセラーを捻ってめくれたサーバントを確認すると、2枚目になる選択する物語を使用して捻ったクスリセラーをエナへ飛ばした。
 その後ハナレキーをアンロックすると、手札からアンタレスを出して3枚目の物語で赤エナを作りに行き、焚発する知識で山札に回答を求め行く。
 更なるアンタレス+最後の物語を使い、赤エナをどんどんと伸ばしていくほそや選手。先ほどのボツリヌスのおかげで生まれているウイルス3面を生かし、最後にはRSを使って相手の手札を1つ奪い取った。
 おまけのように相手の山札と場も削れ、最終的にはサーバントを盤面に立てて2点でのアタック要求。ほむけつ選手がルリグパンチ含めてこれを全て通し、2t目にしてライフは4対4の早いゲーム展開だ。

 返す後手2t目、ほむけつ選手はムシュフシュをエナチャージしてLv2にグロウすると、すぐにビカム・ユーでLv3へとグロウ。ハナレキーで果敢に攻める気概を見せる相手に対しては少し怖い決断だが、それでもほむけつ選手は躊躇いもなくこの選択をした。ほそや選手のデッキ回転率から、リンゼ・アイドルディフェンス・炎のタマへの警戒を最大限に高める選択である。

 後はタマの全力の特攻をナナシが捌く状況を作れるか、もしくは捌けないかの勝負。ほむけつ選手は相手のライフを更に刈り取るためキライザを出してサーバントをバニッシュ。ゲットインデックスにセレクトハッピー5をカットインされてトラッシュからプロメウスとアークゲインが除外されるも、オハンでエナの獲得先をキープしつつ再びの2面要求アタックフェイズだ。
 ほそや選手はこの2点も通した。サーバントでガードするもライフは2まで落ち込み、最早ダブルクラッシュのプロメウス1枚で試合が終了しかねないデッドラインまで到達してしまう。

 だが、ほそや選手の方も、もちろん何も考えていないわけではない。
 結果として彼のルリグデッキにはビカムユーなど入ってはおらず、となると次のターンをどうにか耐えるしかない。そのことを彼自身しっかり認識していたのだろう、彼は焚発で手札を大きく増やすとエンザにコレラに2枚のRSにとウイルスを何度も張っては剥がし、そのターンのうちに相手の手札を全て刈り取ることに成功した。

 横の2人が1-1という声が聞こえる中、ほそや選手のアタックに対しほむけつ選手はセレクトハッピー5でヴァルキリーを回収する。
 相手の攻撃を通すと、最後にめくれたのはアークゲイン。これで、ほむけつ選手の手札に2枚の元・規制カードが加わる。


「絶対ミスるから、ゆっくりやろう」

 後手3t目。ビカムの結果として4に乗ったほむけつ選手は、後は詰めるしかすることがない。どうやら予選で一度プレイを間違えていたらしい彼は、ここ一番を落とさないために、決意を口に出した。

 両チームのプレイヤーが見守る中で、ラストアタックの準備が進められる。

 ほむけつ選手がゆきめキーをアンロックし、デッキからシルシュとプロメウスをサーチ。
 花代&緑子キーでダブルクラッシュ持ちのプロメウスを作り、シルシュで相手のエナの赤2枚をトラッシュに放り込む。
 ほそや選手のデッキトップから黒2枚がめくれ、炎のタマの素打ち展開が消える。
 ほむけつ選手の「回収ミスったっぽい」という発言に、ほそや選手が祈る姿勢へと入る。
 ほむけつ選手がコマリスを出して捻り、プロメウスのパワーを12000まで引き上げる。

 最後にほむけつ選手の「ミス」の結果が現れ、2枚目のプロメウスが立つことなくほむけつ選手の場はプロメウス&ヴァルキリー&アークゲインの形に収まった。
 シルシュのエナ焼き+コマリスのパンプで面が埋まってしまい、ヴァルキリーを捻る余裕がなかったのだ。そうなると、ほそや選手に襲い掛かるのは「ダブルクラッシュ+アイヤイキーの2回パンチが付いたプロメウスによる2連パンチ」+「プロメウスのパンチでもう1回面が空いた分の、シグニの攻撃」。一方、ほそや選手のライフは2。

 ビカムもインデックスも先打ちされてしまい、炎のタマを打つエナはほそや選手には存在しない。最後に彼に残されていた手段は「ダウト・クリューソス」によるライフ回復1枚だけだ。後はライフに祈るのみ。

 プロメウスの1回目のパンチ。蘇生系のバーストはめくれず、そのままプロメウスがアップする。
 プロメウスの2回目のパンチ。蘇生系のバーストは……めくれ『ない』!
 最後のアークゲインの攻撃が、ほそや選手に、ひいては彼のチーム「東と西のうるせぇ奴ら」にとどめを刺した。


○ほむけつ選手
●ほそや選手


 ほむけつ選手の横にいるのは、毎回らいだぁ杯上位にいるもチームでの優勝が未だに一度もない、プク丼選手とずぅみや選手。
 彼らと共に今日のらいだぁ杯を勝ちきるべく、1勝1敗の重要な一戦を、決意とは違い少しのミスを交えつつ、それでも元世界大会準優勝者はしっかりと拾い切った。
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