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第8回らいだぁ杯・準決勝カバレージ

 改めて言おう。とうとう、この日がやってきた。

 再び隙ができたので自分語りをするが、筆者はウムルに関してだけは色々と拘りを持っている。
 大型大会での優勝・準優勝回数が最も多いのはウムルだ。このらいだぁ杯の翌々日に開催された川崎セレモニーもウムルを使用し、残念ながら準優勝を1個増やす結果となってしまった。ともかく、「優勝以外は残念賞」ぐらいの感覚でウムルを使う程度には、ウムルというルリグに入れ込んでいる。たぶん。
 前回は某々亭のねへなんとかさんがカットインしてきたが、今回こそカットインはない。準決勝まで上がってきた唯一のウムルの対戦卓を執筆させてもらおう。


 ながやま選手vsアトリ選手




「お前にカバレージ取られるの初めてじゃね?」

 筆者が着席した所でそう声を掛けてきたのは、キーセレクション枠でウムルを使用するアトリ選手だ。
 世界大会3位入賞、らいだぁ杯でも過去にチーム『漆熊星』などで入賞した経験があるが、確かに彼のカバレージを執筆する機会はなかった。
 いや、正確に言えば、一度だけ執筆しようとしたら「このマッチングで書くなよ」と言われて執筆ができなかったのだ。対面に相性最悪かつ一方的試合展開を生み出してしまう2止め遊月が鎮座していたから。

 今回は特に注文もなかった。使っているデッキへの自信の表れが見て取れる。

「いらないよそういうのお前性格わりーなお前~~~~~」

 書いているそばから注文が来た。まあいいだろう無視だ無視。
 上の発言は「はいじゃんけん1-5もうやだこのゲーム!」という発言を、一応のメモとしてタイピングしている最中に発せられた注文だった。

 主催の合図で、アトリ選手がウムルをオープンさせる。じゃんけんで先手を取ったながやま選手が、ワンドローして試合を始める。
 まず、彼は手札からエナチャージするカードを考え――「失礼。ルリグオープンをお願いします」――筆者が指摘すると、慌てて遊月をオープンさせた。
 冷静に試合開始を待っているかのように見えた彼だが、実際は緊張していたのかもしれない。緊張の表れ方は人によって違う。

 ながやま選手は《コノハケロ》をチャージしてグロウすると、そこで手に入れたコインを使ってすぐ《聖援の使者 サシェ》をアンロックした。
 翌日のTAG TEAM GXで《サシェキー》を採用した翠子が準優勝したことからも分かるが、エナリソースが膨大になるデッキと《サシェキー》の相性はすこぶる良い。
 この土日は、《サシェキー》+緑ルリグによる安定化のパッケージを採用したプレイヤーが、他のプレイヤーの調整力より一歩先んじていたと言えるかもしれない。遊月においては、序盤から《コケケロ》《オオサンショウ》のようなカードを適宜サーチしていくことで、伸ばしたいリソースを的確に伸ばせるカードとして使うことができる。

 チャージしたエナを《サシェキー》の起動コストにして、ながやま選手のデッキから回収されたのは《スイギュ》だ。《コケケロ》→《スイギュ》という盤面展開で、ひとまず最近のキーセレクションでよく目にするパワー3000ラインが並んだ。

 返すアトリ選手は、手札を何もチャージせず――要するに、《グルーヴ》の即発射は諦めてLv1へとグロウした。
 序盤の即撃ち《グルーヴ》は強力だが、展開されている《サシェキー》が確実に後続を持ってくる盤面では怪しいと感じたのかもしれない。

 そのまま《一途の巫女 ユキ》をアンロックし、こちらもデッキの確認を始めた。
 デッキと手札を見比べ、眠っているバーストを入念に確認する。その途中で、カバレージ席から《リュック》の存在が見えた。白採用の《APEX KEY》型である可能性が高そうに見える。

 結局《プリモー》を2枚持ってきたアトリ選手は、手札に元々持っていた《リュック》を2枚立ててアタックフェイズに入った。
 シグニの1点と、残念ながらルリグの1点も通り抜け、ながやま選手のライフはこれで5。お互いがデッキを確認してバーストの埋まり具合も同時に見あう、長い1t目がようやく終わりを迎える。

 2t目になると、お互いにそれほど動きは遅くならない。
 ながやま選手は《サシェキー》でデッキから次ターンのダメージソースである《ティロス》をサーチし、《オオサンショウ》と《サーバント》を場に立ててアタック。リュックを2枚踏み、ルリグパンチはガードされてターンを終える。
 アトリ選手はお返しとばかりに1t目にサーチした《プリモー》2枚を場に出し、追加でサーバントも1枚場に立ててアタックフェイズに移る。今度のアタックにはしっかりガードが切られ、ライフは5vs6。互いの動きは早いながら、ゲーム的にはゆっくり目な進行となる。

 そして、先に動いたのはもちろん遊月である。
《サシェキー》による尽きない手札が、このターンのながやま選手に《ティロス》2枚という十分なダメージソースを与えていた。アトリ選手は《ユキキー》を破棄しながら《ハッピー5》をアンコールし、地上ダメージが1点だけ通る。
 LBから《ヨグ=ソートス》がめくれたが、トラッシュにある迷宮はグロウコストで使った《リュウジョウ》のみでちょっと物足りなさそうだ。

 返すウムルも攻撃力は十分。
《APEX KEY》をこの早期にアンロックすると、《スカイジュ》→《BRIGHTNESS》→《スカイジュ》で一気に2面要求をし返す。
 ながやま選手はこのアタックをそのまま通し、ダメージレース的にはウムル側が2点リードの形になった。

 この2点リードを取り返したいながやま選手だが、4にグロウしたターンの点数要求は残念ながら弱いものとなってしまった。
 彼はグロウ時の効果と《サシェキー》で《オワンクラゲ》2枚と《クロコワニ》を手札に加えるものの、3t目に《ティロス》効果発動に力を入れたためか、エナリソースを増やす《オオサンショウ》の公開をしていない。エナ3枚の現状と照らし合わせて、《クロコワニ》《オワンクラゲ》《プテリゴ》という不確定2面要求だけでアタックに入った。
 アタックに際し、《サシェキー》のサーチはもういらないと判断してか、《ハッピー5》でアトリ選手のトラッシュから《ヨグ=ソートス》と《BRIGHTNESS》を取り除く。

 このターンの攻撃を、アトリ選手は《アンシエント・グルーヴ》だけで抑える。遊月の手札が潤沢なぶんハンデス効果はほぼ意味のない扱いとなってしまったものの、そもそも1エナ1面防御2ドローの時点でコスパは全然悪くもない。

 結局、ながやま選手はこのターンをリソース獲得だけで終わらせることとなった。
《クロコワニ》効果や《肆戒》でエナこそ一気に伸ばせたものの、1tの要求がこれだけ少なく抑え込まれてしまうのは、3面要求の応酬が基本になるキーセレではかなり痛そうだ。
 それが防御回数に秀でた《APEX KEY》採用型のウムルが相手だと、特に。

 しかし、後手側でLv4へグロウしたアトリ選手も、ここで3面要求に失敗する。
 相手のトラッシュと自分の手札を見比べた後にグロウした彼は、《オワンクラゲ》ではなく《プテリゴ》の前にゲートを置いてしまったためだ。
 手札から出てきたのはゲート設置前の段階で手札に見えていた《スカイジュ》。つまり、《スカイジュ》+プライマルか《リュウジョウ》で1面を除去しつつ《プテリゴ》のパワーを合計4000下げる+スペルか《ヨグ=ソートス》、という流れで3面要求ができたところ、非LBである《プテリゴ》の前にゲートを置いた結果、要求が2面のみに留まったのだ。

 とはいえ、ここでプテリゴを戻したのは、最終結果的には成功という形に終わる。
 ながやま選手が《獣軍邁進》を使い防御と共にデッキをシャッフルしたおかげで、結果としてながやま選手のデッキのLB比率がほんのわずかに下がったゆえに。

 逆に言えば、3面防御になり得た《邁進》をこのタイミングで吐かなければいけなかったながやま選手に少し苦しさも見られる。前ターンの要求が結果として1面に終わってしまったことを踏まえると、恐らく手札の揃い方があまりよろしくないようだ。

 予想は次ターンにほぼ確信となる。ながやま選手の動きは、
《邁進》で出てきた《コケケロ》チャージ→《ティロス》+《オワンクラゲ》を出し、これも《邁進》の効果で出てきていた《メガネワニ》を場に残したまま、《ドーナ CHEER》をアンロックしてアタックフェイズ
 という形。これで《ダンクルテウス》か《プレシオ》が手札にいれば3面要求になるのだが……攻撃を素通ししたアトリ選手に対し、ながやま選手が与えられたダメージは、《ティロス》と《オワンクラゲ》の2点に留まった。

 防御しないで良い分を、アトリ選手は存分に攻めに回すことができる。
《ゲット・アヴァロン》を手札からエナに置いた彼は《焚発する知識》で手札を一気に補充し、《APEX KEY》で一番面倒なシグニである《オワンクラゲ》をバニッシュした。
 おまけで《リュウジョウ》と《コンパクト》を場に立てれば、あっという間に2.5面要求だ。
《コンパクト》は相手にシグニを出されてしまえば点数が入らないが、そうして守った分だけ相手の手札を崩しに掛かれる、ウムルの妨害行為とかなり相性が良いシグニになっている。

 ながやま選手は予想通りに下級シグニでコンパクトの攻撃を守るも、これでライフは1対3の状態だ。

 返すターン、ながやま選手はようやく《ティロス》、《オワンクラゲ》、《クロコワニ》で3面要求に成功する。成功、するが――その配置は、ミスになる。ゲートの上にLv4を置く、その配置は!
 ゲートの上にLv3シグニを置かなければ、ここをこうやって、そうして……あああ、ながやま選手のデッキトップから非LBが公開され、アトリ選手のトラッシュから《ゲット・アヴァロン》が《APEX KEY》の弾丸として発射され……やっと辿り着いた3面要求は、たったエクシード1回分で0面要求へと成り下がってしまった。

 しかも、《アヴァロン》が2面を既に開けてくれたため、アトリ選手側は《アトラン》で相手の抱えていた手札をメチャクチャにする余裕まである。
 折角手札を整えていたながやま選手は、あえなく手札を強引にマリガンさせられる。そのターンの要求を《ドーナ CHEER》のエクシードで止めて見せるも、引いた手札にサーバントは影も形もないらしい。
 これで、ライフは遊月の側が先に0になる。0対3。アトリ選手の側に残っている防御は《APEX KEY》エクシード分と《ハッピー5》、そして見えないアーツ1枚。ながやま選手の側に残っている防御は、《ハッピー5》と見えないアーツ1枚。

 4t目、5t目に合わせて3点分。丸々1t分のダメージを見逃してしまった分は、当然大きく響いてくる。その分を既に通せていれば、アトリ選手のライフはもう0だったかもしれないのだ。

 冷静に手を動かすが、盤面は明らかに苦しそうなながやま選手。バウンスされた《ティロス》と後続《オワンクラゲ》で面要求こそしっかり行っているが、アトリ選手は問題なくライフで攻撃を受ける。
 攻撃を受けるだけの余裕が、彼には残っていた。そして、《ユキキー》で山札を見た彼には、攻撃を受けたい理由もあった。
 そう。ライフに埋まった《ヨグ=ソートス》で、トラッシュにある《ヨグ》《リュウジョウ》を回収したいという、大きな理由が。

 これで大勢は決した。
 バーストから飛び出したこの外なる神は、『アトリ選手の攻撃の手が緩まればまだ勝ち筋がある』というながやま選手の一縷の望みを踏みつぶした。
《スカイジュ》と今まで取っておいたプライマルでながやま選手の山札を最大限弱体化させたアトリ選手が、問題なく3面要求を突き刺す。
 これに対し、《真空斬撃》からの《マレガビ》→《ティロス》→《ダンクルテウス》で最後の3面防御をしたながやま選手であったが。
 ――最後に《ドント・リブミー》を構えていたアトリ選手には、遊月の攻撃はどう考えても通り切らなかった。


〇アトリ選手
●ながやま選手
























 さて。ここらへんでいいだろうか。
 埋まっている最後のLBを勘違いしたアトリ選手が僕の目の前で普通に攻撃を通しかけて、あわや「エクシード1回とアーツ2枚で5~6点守れた彼は、なぜか攻撃を素通しして散っていった。あ、あれ………………???」というガバガバレージになる所だったことを、コッソリ白状しておく。

 緊張の表れ方は、人によって違う。多分、この把握ミスも、そういうあれだ。おそらく。
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